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ここが私のクラスーー1年5組か。

ガラガラ

「蒼空おはよーーー」

「実来ぅー!おはよっ!」

そう。
なんとなんと、中学からの友達の実来と同じクラスになれたの!!


「それにしても、この学校に入れてほんとに良かったよね」

「うんうん。私ここの制服着たかったし」

「蒼空どうしても着たいって言ってたもんねぇ」

「もーね!ちょー気に入ったぁ!」

「相変わらず元気だねぇー」

「そこだけが取り柄と言ってもいいくらいですからねっ!」

「はいはいー。まぁ、そうかもね」

「そーー。 っあ!そういえばさ、『佳希様』って誰か知ってる……?」

「はっ!?あんた知らないの??」

「うん…誰?女子たちがきゃあきゃあ騒いでたけど……」

「はぁ…あんたほんとに恋に興味無いのね」
「まぁいいわ。あのね佳希様って言うのはね!?容姿端麗、運動神経抜群、頭脳明晰の3要素を兼ね揃えた人なの。ついでに誰にでも優しいし、笑った時のあの甘いマスクは女子達を虜にさせるの。あれこそ本物の完璧王子よ。ねっ!?わかった!?」

「は、はぁ………」