あ、一緒に飲んでたこの人、


「晴日先輩?」


階段の下からこちらを見上げている先輩は
にこっと笑って隣へ上がってきた。


「名前、覚えてくれたんだね。
 凛ちゃんであってる?」


長めの前髪を揺らして視線を向ける先輩。

「はい、今日は楽しかったです」

「うん俺も。ひさびさこんな笑った」


たぶん、同じ電車なんだろう。