外の空気を吸う。

少しだけ楽になった。



「大丈夫?だめだよ無理しちゃ」


片手で手を繋いだまま、私の背中をさすってくれる。



「ご迷惑お掛けしてすみません。
 本当に、ありがとうございます。」


笑顔は作れたものの、

正直立っているのも辛い。



がらがらと、どこからか椅子を持ってきて

晴日先輩が私を引っ張って座らせた。


「ちょっと待っててね。」


そういうと彼は駆け足で店へ戻る。



ああ、私本当に情けない。

なんとなく、目に涙が浮かんだ。