「今年のお祭り春野くんと晴ちゃんの4人でもいい?しばらく経ったら別行動ってことで」

「未桜はいつも通り浴衣だよね?」

「うん!そうだよ」

「分かった。その代わり俺のそばから絶対離れないでね?」

そう言ってぎゅーしてきた。

「ふふっずっとそばにいるのに」

「彼女の浴衣姿他の男に見せたくないもん。せめて近くにいて守る」

2人きりの時の怜は本当にかわいい。さらっとこういうかっこいいことも平気で行ってしまうので言葉に困ってしまう。

「その日髪の毛どういう感じにしたい?」

怜は出かける日は大抵髪の毛をセットしてくれる。お祭りの時もやってもらっていた。

「今年はお祭りで集合しよう。浴衣姿髪の毛も全部セットし終わってから見て欲しいな…だめ?」

怜は私から少し離れて何かをボソッと呟いた。すぐにいいよと承諾してくれた。

「セットするの楽しみにしてたけどそれもありだな。集合場所まで晴と一緒にいくの?」

「そのつもり!晴ちゃんに危ないから一緒にいくよって言われたの。もう子供じゃないのに…」

「それがいいよ。未桜可愛いから危ない」

いつもなら1人でどこかへ行く時何かしら言ってくるが安心したみたいでそれ以上何かを言ってくることはなかった。