話し声が聞こえて少しずつ意識を取り戻した。
「僕が責任をもって送りますよ。」
「ふふふっ。付き合っているのかしら。」
「それはご想像にお任せします。」
この声は…
原島先生の声?と男の子の声。
誰だろうと気になり薄ら目を開ける。
すると先生が私が起きたことに気づいた。
「あ、結城さん。おはよう。気分はどう?」
「あ…大丈夫です。」
「よかったわ。先生、用事があって結城さんを送れないから間宮(まみや)くんに送ってもらって?」
もう言われて間宮くんと呼ばれた男の子を見た。
「間宮瑛太(まみやえいた)です。よろしく。」
うん。イケメン。
思わず見惚れているとどうしたと優しい声で私に話しかけてくるものだから柄にもなく緊張した。
「なんでもないです…」
「あははっ。全然緊張しなくてもいいのに!」
と笑っていたからなんか私も釣られちゃって2人で笑った。
