「でさぁ、あいつうちの事バカにしてくんの!まじうざっ!」
転校初日のお昼休み。
あれからエナと仲良い子達と話ができてみんなと仲良くなれた。
きっとお父さんとお母さん、喜んでくれるんだろうなぁ。
転校させたこと少し責任感じてたみたいだし。
「…と!依兎!話聞いてた?」
「ごめんね。聞いてなかった。なんの話?」
「もうっ!だから、渉は私に対して扱い酷いよねって話。」
と少し優越感に浸ったように話すエナ。
あー…私が渉の特別なんです。って感じの雰囲気出してる。
周りの子たちも困惑してる。
「そうだね。エナのこと好きなんじゃない〜??」
確かに特別っぽいしエナのこと好きなのかも!
「いや、それはないっしょ〜。」
と言いつつ満足気のご様子。
いや、エナが藤田くん好きなんだから当たり前だよね。
なんか嫌な感じに捉えた自分が嫌になった。
と同時に少し頭も痛くなってきた。
結構痛みがあって頭を抱える。
