ついに、本番の日がきた。
相変わらず柚葉への嫌がらせは続いているけど、なんとか堪えることができた。
それに、あの大雨の後何故あんなにも晴れていたのか、あの振り返らせた風も一体なんだったのか、一週間経ってもまだわからない。
そんな中過ごした今日までの日は長いようで短かった。
「吹奏楽部、スタンバイしてくださーい」
理科室でリハーサルをしていたら、文化祭実行委員に呼ばれた。
ついに始まる。
部員のやる気はないながらも合奏は確実に最初より上手くなっているし、あとは自信を持つだけだ。
柚葉たち吹奏楽部は高鳴る気持ちを抑え、列を作り体育館へ向かった。
『続いて、吹奏楽部の演奏です!』
『こんにちは!私たち吹奏楽部は、二年生十八人、一年生十三人の計三十一人で楽しく活動しています!今回、演奏する曲は皆さんも知っている曲だと思うので、楽しんでお聞きください!』
部長が事前に考えていた紹介文を持ち前のノリの良さを生かして言っている。
顧問である指揮者が前に出て礼をすると、客が拍手をする。
振り向いてこちら側を向くと一度部員を見渡し、手を振り上げる。
いきまーす、と指揮者は口パクで合図をする。
「1、2、」
その後、柚葉たちの演奏が開始した。
外では微かに人の声が聞こえる。
小規模ながらも、それぞれで楽しんでいるようだった。
相変わらず柚葉への嫌がらせは続いているけど、なんとか堪えることができた。
それに、あの大雨の後何故あんなにも晴れていたのか、あの振り返らせた風も一体なんだったのか、一週間経ってもまだわからない。
そんな中過ごした今日までの日は長いようで短かった。
「吹奏楽部、スタンバイしてくださーい」
理科室でリハーサルをしていたら、文化祭実行委員に呼ばれた。
ついに始まる。
部員のやる気はないながらも合奏は確実に最初より上手くなっているし、あとは自信を持つだけだ。
柚葉たち吹奏楽部は高鳴る気持ちを抑え、列を作り体育館へ向かった。
『続いて、吹奏楽部の演奏です!』
『こんにちは!私たち吹奏楽部は、二年生十八人、一年生十三人の計三十一人で楽しく活動しています!今回、演奏する曲は皆さんも知っている曲だと思うので、楽しんでお聞きください!』
部長が事前に考えていた紹介文を持ち前のノリの良さを生かして言っている。
顧問である指揮者が前に出て礼をすると、客が拍手をする。
振り向いてこちら側を向くと一度部員を見渡し、手を振り上げる。
いきまーす、と指揮者は口パクで合図をする。
「1、2、」
その後、柚葉たちの演奏が開始した。
外では微かに人の声が聞こえる。
小規模ながらも、それぞれで楽しんでいるようだった。