彼女を恥ずかしがらせたい


「いやぁ、残念だったね」

電話をすると、涼太が嬉しそうな声で言ってきた。

「何が?」

「恥ずかしがる姿、見れなくて」

「はあ?!俺の彼女になんかした?」

「違うよ。こうたが、したんだよ」

「どういうこと?」

「教えなーい」



涼太は結局、教えてくれなかった。

俺が…?彼女を恥ずかしがらせた?


んん?思い当たる節がない。

どういうことだ?

いや、それよりもあいつ…

俺の彼女の恥ずかしがる姿見たのか!?




なんだか悔しい気持ちだ。

俺だって見てぇのに。



いつか絶対、彼女の恥ずかしがる姿を見てやる。


こうして、謎の目標ができた俺だった。
              【END】