そうこうしているうちに、いつの間にか会場のカラオケボックスに着いてしまった。

あぁ、なんか緊張してきたなぁ。






先に着いていた男の子達は、他校の男子校の生徒だった。

なんかチャライし。
正直、あたしが1番苦手なタイプだ。



あたし達はバラバラになって
一人一人男の子の隣に座った。



「ゆうちゃんって可愛いね♪
あ、おれ竣(しゅん)。
宜しくね♪」



近いし…




竣っていう男の子が必要以上に顔を近づけてきたから、
あたしはちょっと後ろにのけ反りながら


「よ、宜しく…。」

ってすっごい小さな声で言った。