『綵…… 塗ってあげなさい…』 そう女に 言われ…… 綵は 男の手首に…… パックリと 傷があいた手首に 小さな手の指で 薬をぬった…… 恐る恐る…… ぬった…… 男は 痛がっていた…… 『……大丈夫?…』 『……………』 綵が 問いただしても 男は 何も言わない…… ただ… 男は 下にうつ向いている だけだった……