__1章 ゲームの始まり__
「1-1、阿井実!」
『はい…』
いつもそうだ。
あい、みのる。あから始まる名前に嫌悪感を抱き始めたのは中学生からだった。
「じゃーあ、今日は自分で作った物語の発表をします!」
『やったーー!!! えーー! やだな〜』
「では、1番の阿井さんから行こうか!」
『……………はい…。』
昔から前に出ることが苦手で、自分の思ったことを正直に相手に伝えることがなかなか出来ないタイプの女子だった。
授業の発表ではいつもトップバッター。
たまに後ろからになったかと思えばいっちばん最後が私になる。
(なんでこんな名前なのかな……)
「1-1、阿井実!」
『はい…』
いつもそうだ。
あい、みのる。あから始まる名前に嫌悪感を抱き始めたのは中学生からだった。
「じゃーあ、今日は自分で作った物語の発表をします!」
『やったーー!!! えーー! やだな〜』
「では、1番の阿井さんから行こうか!」
『……………はい…。』
昔から前に出ることが苦手で、自分の思ったことを正直に相手に伝えることがなかなか出来ないタイプの女子だった。
授業の発表ではいつもトップバッター。
たまに後ろからになったかと思えばいっちばん最後が私になる。
(なんでこんな名前なのかな……)