「私、うまく甘えられないけど……でも……」

紙には、ミニキャラで自分を描いた。その顔はとても恥ずかしそうになっている。そして、横の吹き出しには「好きです」と書いた。そして、それを翔太に見せる。

「私も、翔太のことが好きです!」

「うぇっ!?マジ!?」

顔を赤くした翔太に、楓は抱きしめられる。今日、初めて想いを口にできた。互いの鼓動や体温が心地いい。

これからは少しずつ甘えていけたらいいな、と楓は思いながら翔太の背中に腕を回した。