しかも松井と同じ部活の男子が先に降りて、電車に3人取り残された後の空気は最悪だった。



「てか、正直中1のときはゆうこちゃん、松井と仲良くするタイプじゃなかったよね〜」



なんて急に言われたのだ。




それはつまり暗に、目立つ松井にお前は釣り合ってない、地味なくせに、ってこと。



「あはは、別に自分はなんも変わってないけどね、、」


なんて苦笑いして答えるしかなかった。



それでもその子は続けた。



「えーだってぶっちゃけ、松井って人脈広いし、ゆうこちゃん話ついてけるの?」


なんて。




なんかその場にいるのが恥ずかしくなって、私なんかよりこの子みたいな可愛くて目立つ子の方が、



松井もいて楽しいのかな、とか思っちゃって、なにも答えられずにいると、







「確かにたまに岡田浮いてるもんね。話についてこれないとき。」




耳を疑った。





松井がそんなことを言うと思ってなかったから。





松井にそんな風に思われてたなんて、、。




ますます自分の居場所が分からなくなって、その場から今すぐ消え去りたいと願った。




そして、いつメンである私よりも廊下で会ったら話す程度の知り合いのその子の方の立場になるんだなって、




今までの私たちの関係とか絆じゃないけど、そういうのってこの程度だったの?




って1人で悲しいような苦しいような気持ちになった。