そんな中いやでもやってくるものがある、そう中間テスト。



松井と隣の席になってから正直全く授業を聞いてなかったので、勉強する気にもならないし、もういいやって感じだった。



しかもうちの学校は中高一貫。だから正直な話、中2でどれだけテストの点数が悪くても進級できるし、高校にだって行ける。



まあなんとかなるでしょ!って呑気な私は、帰宅部のくせに誰よりも勉強をしていなかった。



テスト週間になるとみんな部活がなくなって、一気に勉強モードになっていた。



そこで、まさかの出来事。




なんと松井に2人で放課後マックで一緒に勉強しよう、って誘われたのだ。



自然体験活動のあの一件からずっと気まずい空気が流れていたので、驚きが隠せなかった。



それにしほちゃんはいいのかな、、?っていうことが気がかりだった。


ももかから、しほちゃんが束縛している話も聞いてたから余計に気になったけど、





けどそれ以上に2人で居られる、話せる、っていう喜びが勝ってしまった。



2人で行ったのは、地元で一番大きい駅の商業施設の一角にあるマック。




マックの他にも周りにはいろんなお店があったけど、学生が多く、なおかつあまりお金がかからないマックはその日から私たちのよく行く場所の1つになった。




だからか分かんないけど、今でもマックに行く時や見かけた時になんとも表現しがたい気持ちが一瞬頭をよぎるんだ。




一緒に行ったあのマックは他の人とは行けないし、行きたくない。







その日は誘ってきてくれたはずなのに、あまり機嫌がいい、という感じでもなくて



くだらない話をして盛り上げようとしても、反応が悪かったんだ。



それでもめげずにいろんな話をしてたら、かりんの話になって、そしたら急に松井が



「あっ!てかかりんに電話してみようよ!」



なんて言うから、2人の時間なのに、、って言う気持ちを必死に隠して、


「いいねー!かりん何してるかなー?」


なんて言ったんだ。





かりんに電話をかけてみると、すぐに繋がった。



ビデオ通話にしよう〜ってなって、ビデオ通話したんだけど、




ケータイに映る自分の顔と、かりんの顔を見比べてはへこんだんだよね。





私の顔ってすっごい可愛いわけではないかもしれないけど、小学校の時まではそれなりに可愛いって言われたりもしてて、



一番じゃないけど、クラスで2、3番目くらいに可愛いって言われたりしてたんだ。




けど中学に入って色んな子に会うようになってから、


あれ?クラスで2、3番目にもなれないぞ?


みんな可愛くない、、?って思うようになって、



そんなまあ人によっては可愛いって思うかもね、くらいの私がかりんに敵うはずなかった。





それは最初から分かってたよ。けどね、松井って分かりやすいからそれがすっごい態度に出てるんだ。