「馬鹿!!!行こうよ…お父さん待ってるよ…健に来て欲しいはずだよ!!!」


「そんなはずないよ…美奈子さんいるし…」

「なんで…」


「あいつらは…俺を邪魔としか思ってないんだよ」

健は怒鳴り口調でそう言った。



「なんで???そんな事誰が決めたのよ…」


涙出てきた…

健…



行ってあげてよ…


「健が行かないならあたしがいく…」


健に背を向けて駅の方に走りだしたあたし…





健…
誰も子供を邪魔って思う親なんていないんだよ??


健…


分かって…








「おい!!!」

肩を掴まれ、止まるあたし。


「健…」

「お前…早過ぎ…」



息切れする健…。
いつもの笑顔で言った。

「じゃあ…行ってきな」



あたしは健の背中を押した。

「いってらっしゃい」


「ありがとな…」




チュ…


軽いキスをして走りだした健。


あたしはその背中を見てるだけしかできなかった。





きっと大丈夫だよ…






















きっと…