あたしは準備をして、大和と、お母さんの車で葬式会場に向かった。



これが健に会う最後なんだよね…


健にちゃんと伝えないといけない事がいっぱいある。




着いた時には、いっぱい人が来ていた。



「彩夏、行ってきな」


「うん。」

あたしは健の眠る所に行った。




「彩夏ちゃん」

「おじさん」


優しい笑顔で迎えてくれた。


その顔は健にそっくりだった。


「健に最後のお別れを言ってあげて。」

「はい」


「あっ!!これ。」



おじさんがポッケの中から手紙を出した。


「健が最後に書いた手紙。彩夏ちゃん宛てだから。後で読んであげて」


「はい。」





あたしはそれをポッケの中に閉まった。