「まじか??サンキュー…まじ嬉しい。」


そう言って、健はあたしを抱きしめた。

開けていいか??って聞いて、プレゼントを開けた。



「おぉ!!かっけ--じゃん♪サンキューな」

あたしのホッペに軽いキス。



あたしがあげたのは、ネックレスだった。

健にずっと付けてて欲しかった。


ただそれだけの理由かもしれないけど、


あたしにとっては、大きな理由だった。




「早く退院して−…それで結婚して、ガキができてさ、家族で仲良く暮らすんだ。それが俺の夢。病気は治ってほしいけどさ、それよりも、彩夏を幸せにすることが1番だ。」

そう言って笑顔になる健。


あたしの目は、涙でいっぱいだった。


「あたしは今も幸せだよ…」

そう言った。


「もっと幸せにしてやるよ」

そう言って、さっきよりも強く抱きしめた。



あたしはそれに答えるしかできなかった。