「健!!」 あたしは健のいる病室にいた。 そこには、ベットに寝ていた健の姿があった。 「彩夏…」 「健…」 あたしは無意識に健を抱いていた。 「彩夏…離せ…俺はお前とはもうなんの関係もないんだ…」 「ある…あたしがある…」 …健… ごめんね… あたし…全然気付かなかった… 「いいから。離せ…」 「嫌…あたしね…聞いたんだ…全部…健…ごめんね…」 溢れて出てくる涙が止まらなかった。