着いた頃ちょうど、みんなが出てきてた。


とりあえず、校門の前で待つ事にした。

そして、昴にメールを打とうと、ケータイを出した時だった…





「彩夏??」


懐かしい声…


「健!!」

その声の正体は、健だった。


「久しぶりだな…」

気まずいのか、元気のない健の声。

「うん…」


「相変わらず可愛いな」

「そんなことないよ…」


そう否定すると、ニコってこっちを見てた。

「今は昴と付き合ってんだってな。」

「うん…」


「幸せか??」

「幸せだよ…」


「そか…」

急に辛くなった…

「健も前町で歩いてた子って彼女でしょ??」


あの時は辛くて…
何も考えれなかったっけ…

「あぁ〜、あいつは違う。あいつが俺を一方的に好きなだけ。」

「そうなんだ…」


でも、あんなにくっついてたのに…

健って誰にでもそんな事する人だったんだ…


「じゃあな。彼氏くるだろ…」

そう言って、健はあたしに背を向けて歩いてた行った。


「健!!卒業おめでとう。幸せになってね!!」

最後にそう叫んだ。

これであたしと健の関係はもうない…


もう会う事もないをだろうな…