「よし。行くぞ」


そう言ってまたあたしの手を握った。

「うん♪」



「次は俺ん家くるか?」


「えッ?」

…昴の家に行くって事は…するって事だよね…



「ごめん…嘘♪」

「えッ?」


「無理に誘ってもな。俺ら付き合ってるし、速まる事ないしさっ。」

そう言ってまた笑顔…


昴…

やっと気付いたよ…



あたしは昴に辛い思いをさせてた…


「そんなに悲しい顔で笑わないで…」


無意識にこの言葉が出てきた。

そしてあたしの手は昴の顔を触った。


「ごめんね…ごめんね昴…」


あたしは昴に抱き着いて、ひたすら謝った。



「ごめん…昴…」