「健〜次こっち見た〜い」


甘い女の声が聞こえた。

あたしはそれより、健って言葉に反応して、声が聞こえた方を向いた。


そこにいたのは…






「健〜早く行こっ!!」

「おっ…おう…」


あたしに気付いた健は、一瞬驚いた顔をしてたけと、その顔はすぐにいつもの笑顔に戻された。

また密着して、横にいる女の子の手を握る。


「彩夏〜…え…」

あたしの目線の先には、健がいる。


それをみた柚はビックリしている。




「しかたないんだよね…あたし…もう彼女じゃないんだもんね…健に彼女の1人や2人くらい…」


「無理しなくていいよ。」

優しい柚の声。
柚の優しさに甘えるように、またあたしは柚の胸の中。