授業が終わり、放課後になった。


あたしはいつもどうりに健を待つ。

「さむいな〜…」


息をはいて、手を暖かくする。
これはあたしの癖だ。



「彩夏。おまたせ。さむいだろ?ほら。」

そう言って、手をだした。

あたしは健の手をしっかり繋いだ。
その手は、健の暖かい手によって、熱を覚える。

「健の手っていっつも暖かいよね♪」


「そうか??彩夏の手が冷たいだけじゃね??」

「そうかなぁ…??」

「帰ろっか」


「うん♪」
寒い道を健と歩いても、なぜか寒さなんて感じない。