バイクに乗り、健の家に戻る。



着いた時には、もう9時を回っていた。


「先風呂入っておいで」

健はニコッと笑ってそう言った。


「はぁい♪」



「上がった〜」

お風呂から上がって、健の所に行った。



「じゃあ俺入ってくる」

「いってら」




その間、いつも見てるドラマを見ていた。


「俺はお前しか愛せない。お前を一生愛するよ…」




テレビからそんな言葉が聞こえる。

まるで、さっきの健みたいだよ…



思い出すと、ぽっと顔が熱くなる…



「上がったよ〜」


健の声。

健はあたしを後ろから抱きしめた。


さっき以上に熱くなるあたし。


横からは、シャンプーのいい匂いがする。

「彩夏…」


「ん…???」

「髪乾かしてあげる」


そう言って、健はドライヤーであたしの髪を丁寧に乾かす。