ー2016年6月ー

「晴~、さっさと起きて学校行きなさいよ」
「はーいっ」

松井晴。
私は外見も性格もどこにでもいる人間。
特別可愛くもなければスタイルがいい訳でもない
強いていえば明るいって所くらいかな。


今日も学校かぁ~頑張ろっ
「いってきまーす」


家から徒歩25分くらいの学校へと向かう


私には夢がない
学生ながら自分はなんのために生きてるのか
何が楽しくて生きてるのか
何を目指して生きてるのか
わからなくなる時がある。

友達はいる。もちろん親友だっている
大切な家族だって
何を贅沢言ってるんだって自分でも思うけど

何か私は物足りなさを感じながら生きている。
正直今死んでも別にいい気がする


ドンッ
「はーるっ!!!
さっきから呼んでるのに!!なにボーとしてるの!」
「わっ、あーごめんごめん考え事してて。へへっ」
「何が『へへっ』じゃ!」

この子は私の親友の はづき
高校で仲良くなって一緒にいて楽しい子なんだ

「ったく、そんなボーとしてると車に轢かれるんだからね気をつけてよ」
「はーい」


いつもの朝
いつも通りの日常が始まる。


はづきの喋りながら学校へついた

「ね、ね、晴~今日1限目なんだっけ?」
「んとね~、言語だ」
「うーわっ、眠くなるやつや」