20XX年5月27日
海上自衛隊呉基地にあるイージス艦が現れた。巨大なイージス艦で主砲が3基もある。
間違いなく世界最強のイージス艦だ、そのイージス艦の名前はやまと。艦番号は200である。この日とある男が赴任してきた。その名は真田龍騎。大湊基地で汎用型護衛艦せとぎりの先任伍長を4年間努めたが、突然の辞令でやまと先任伍長となった。
彼はやまとを見た瞬間驚いた。
(せとぎりがくそみたいだなぁ。)と思わず言ってしまった。
なぜなら、せとぎりの装備は76mm砲1基と74式アスロック8連装発射機1基、ハープーンSSM4連装発射筒ぐらいしかないからだ。それに対してやまとは127mm砲3基とVLSが3基ある。その時点でせとぎりを超えているが、さらに最新の艦対艦ミサイルの20式艦対艦誘導弾(SSM-20)を大量にVLSに搭載している。
真田は早速受付に辞令書を渡した。その受付の方にこう言われた。
(やまとは忙しいから家族にはほぼ会えないよ。)
この言葉が何を意味するのかを真田はすぐに分かった。
つまり毎日訓練漬けの地獄の日々を送ることになる。
そして夕方になった。やまとは伊豆諸島沖に出港する。出港ラッパが鳴り(出港よーい)と聞こえた。乗員が出港準備をする中、真田は一人タバコを吸った。そこにやまと艦長の大塚政夫が真田のもとへやって来た。真田は怒鳴られる事を覚悟したが、
大塚は(タバコ1本くれ。)と言った。
真田は(どうぞ。)と震えて言った。
大塚は(サボり好きでねぇここに来ているんだよ。)と言った。
真田は(𠮟られると思いました艦長。)と言った。
大塚は(怒らないよ)と言った。
真田は(失礼します艦長。)と言い敬礼して立ち去った。
その頃やまとは不審な水上目標をとらえた。DDA-568 MIKAWAと書かれているも水上目標が徐々に接近していた。