ピンポーン

「はーい、どなたで…」
「よっ!久しぶりだな!」
久しぶりに会った親友はかっこよくなっていて、女の子を片手に訪問してきた。
「…お前。」
「あー俺さ!やっぱ女の子がいいや!
だからあいつもういらね!お前にやるよ!」
「…。」
ドカッ!
「いっ…」
「お前…」
俺は倒れた親友の胸ぐらを掴んだ。
「な、なんだよ…」
「俺がっ、俺がどんな気持ちでお前に託したかっ!伝わってなかったのかよ!」
「…。
人は変わるもんだぜ?
外も変われば中も変わる。」
「チッ…」
俺は腑抜けたやつを投げ、会いたい人の元へ走りだした。


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「グスッ…グスッ…」
「…。」
俺は、泣いてるその子の前に膝をついた。
「あ…、ご、ごめ…」
その言葉を言わせず抱きしめた。
「謝るのは俺の方だ。
ごめん。」
「なっ、違う!
俺がお前を裏切ったんだ!」
「いや、俺がお前を置いて行ってしまった。
…俺はお前と離れてからもずっと頭から離れなかった。
後悔した。
だから、もう離さない。
もう一人になんてさせない。
愛してる。
俺と一緒に生きてくれ。」
「俺、俺も…
ずっと一緒にいたい!」


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「ちょっと大丈夫〜?」
「これも罰だよ。
二人を離してしまった俺への。」
「もー、こんな演技しなくても分かってくれる人達なんでしょ?なんでしないのよー」
「俺が良い奴のままだとあいつら絶対俺に気を遣う。
だったら俺は憎まれて忘れられた方がいい。その方があいつら気が楽だろ。」
「…ほんともう不器用なんだから。
ほら、口元血が出てるからこっちだしな。」
「あー悪いなー。
…こんなのに付き合わせて悪かったなー」
「そりゃいきなり付き合ってくれと言われた時は驚いたけど…でも迷惑じゃないわ。
あの時の借りが返せて清々したわ。」
「ははっお前ほんと見た目によらず義理堅いなー」
「ちょっと!笑ったらまた血が!」
「あははっ」


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ピンポーン
「ふわぁあいなんですk「俺を殴れ!」」
「うぇ?!ちょ、なに!」
「あ、昨日ぶりー…」
「俺!あの時動揺して!
お前があんなのするわけねーよ!
あの後冷静になって考えたら俺っ!
俺を殴れー!」
「うわぁあ?!
や、やめろォ!」
「うわー!ごめんなー!
馬鹿な俺を殴ってくれー!」
「ちょ、バカ!
近所迷惑「ごめんー!」」
プチ
「うるさいってんだろうがバカがー!」
ドカッ!
「いっ…
ごめん…昨日お前はこれ以上に痛かったよな。」
「!
…はぁ、ほんとお前らは。
俺の事信頼しすぎだ、ば〜か!」
「「…ニッ、当たり前じゃん!」」