冬と恒温

バンッ!


隣から男が飛び出してきた。

「うわっ」
 
林檎は腕を掴まれながら部屋に入った。

バタン

棗が扉を閉め、その勢いのまま林檎に抱きついた。
「なんで泣いてんだよ」
「…あったかくて」

すすり泣きと林檎をさする音が玄関に響いた。