半年前


キキーッ

キャー

トラックのブレーキ音、人の悲鳴
逃げなきゃってわかってるのに動かない体
人って大事な時に体が動かなくなるんだな
お母さん、お父さん、心美、そして、悠斗ごめんね、楽しかったよ。
私は覚悟を決め目を瞑った。
その時、誰かが私の体を押した、驚き振り向くとそこには私の代わりにトラックの前にたつ悠斗の姿があった。
悠斗は私に笑顔で微笑み、

「あいしてる」

それを最後に悠斗は帰らぬ人となった。

「いやぁぁぁ」