彼の名前は光希(みつき)
家が隣で 幼なじみなの 私はそんな光希に絶賛片思い中

光希はかっこよくて ルックス 運動神経 勉強 が完璧で
中学校でもモテていた
幼なじみとして自慢できる存在だ

どうせ私の気も知らないで 高校でもモテるんだろうな

なんかムカついて光希の肩をちょっと叩いた

そしたら
「いったーい 澪最低 俺の大事な肩が死んだんだけどー」

そう言ってこっちに眩しすぎる笑顔を向けてきた

その笑顔に見とれていると、バックを取って走ってった

光希は元バスケ部だったから足がめっちゃ速い

吹奏楽部の私にかないっこない

そんな光希を追いかけていたら 石に躓いてコケてしまった

幸い手がつけたけど 足が真っ赤に染まるぐらい血が出てしまった

すると異変に気づいたのか光希がこっちへ全速力で走ってきて

「澪! 大丈夫か?」

「う…うん!」

本当は凄い痛くて歩くのがやっとぐらいだと思ったけど
光希に心配かけたくなくて そう言った

そしたら光希は私の嘘を見抜いて
おんぶしてくれた

最初は抵抗したけど、光希のちがら強さと、足の痛さで
おんぶしてもらった

「入学式当日なのに…」

「気にするなって」

光希の背中に背負われているなんて
そう考えたら
胸がドキドキして
死ぬかと思った

「やべっ 入学式遅れるかも」

「えー」

「走るぞ」

「うん」

やっぱり私は光希のこと好きなんだな
いつかこの思い伝えたいなぁ

私はそんなことを思いながら
光希に背負ってもらっていた