「もうこれでいいかな」
「うん、ありがとう! 黒澤くんっ」
一通り掃き終わって掃除道具入れにホウキを戻す。
「それにしても、まさか黒澤くんが帰ってないなんて思わなかったよ……」
「羽音を1人で帰らせるなんて心配だから。もし、襲われたりしたら……なんて考えたら帰れなかった」
「そ、そんなのあるワケないよ」
私を襲うなんて相当な物好きだよ。
「いーや! 羽音はなにもわかってない」
「なにもわかってないって……」
なにを言ってるのか意味わからない。
「あまりに遅いから職員室行こうと思って教室の前通ったら掃除してるの見かけて……全く、なにしてんの」
「……ごめんなさい」
「本当に悪いって思ってる?」
「思ってます……」
私の言葉を聞いた瞬間、彼はニヤッと笑う。
その瞬間、私はイヤな予感がした。



