「それってどういう……」
「さぁ」
私が追及しても黒澤くんはあまり答えたくなさそうに立ち上がった。
「さ、戻ろっか」
「う、うん」
なんかスッキリしない。
結局なにもわからないまま。
教室に戻り、お弁当箱をカバンにしまってトイレにいく。
「はぁ……」
黒澤くんには聞きたいことだらけだ。
でもきっと、私が聞いてもちゃんと答えてくれないんだろうな。
鏡の前で前髪を整えると、教室に戻る。
また黒澤くんの周りには女の子数人が集まっていた。
今度は今朝の女の子たちじゃない。
見たことない子ばっかりだから、他クラスの子かな?
さすが黒澤くんは昔からモテるなぁ。
と、横目で見ていると。
「……悪いけど、キミたちうざいから俺のとこに来んのやめてくれる?」
冷たい口調の黒澤くんの声が聞こえてきて、思わず凍り付く。
ひ……っ!
黒澤くん、こわ……。
「俺、彼女にしか興味ないし、こうやって来られると迷惑なんだけど」
そう言うと、女の子たちはさっさと退散していく。
……す、すごい。
黒澤くんのこの態度の変わりようはなに?
私の前と、本当に全然態度が違う。
女の子たちの前だと笑顔のカケラもない。



