【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。



「う、ウソじゃないってば……っ」


「へぇ、本当かな?」


と、私の手に指を絡ませてくる。


「う、ウソつきは黒澤くんの方でしょ……っ?」


黒澤くんのウソに比べたら、私のウソなんてウソには入らないよ!


「……そうかもしれないな」


ポツリとつぶやくように言うと、私から離れて私の横に座る。


「なんで……なんで中学のとき、私を好きだなんてウソついたの? なんでターゲットは私だったの?」


ずっと、不思議で仕方なかった。
なんで私だったのか疑問だった。


「私が地味でからかいやすかったから? それとも、本当に誰でもよかったから?……ねぇ、どうして?」


「その中に答えはない」


「じゃあなんで……っ」


「ウソじゃないよ」


「へ……?」


言葉の意味がわからなくて首を傾げる。