【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。




「羽音」


「は、はい!?」


突然黒澤くんから話しかけられてビックリする。


「今日の昼休み、お弁当持って屋上に集合な」


「え……?」


私の貴重な昼休みまで奪われるの……?


「はは、羽音って面白いほど絶望した表情するね」


「だ、だって……」


「俺のこと大キライだもんね?」


……この人絶対おかしい。
自分のことキライな人と一緒にいようとするなんて。
もしかして、ヘンタイなのかな?


そうとしか思えない。


―――キーンコーン。


「じゃ、そういうことでよろしくね」


「う、うん……」


思わず頷いちゃったけど、私、どんどん自分の時間を黒澤くんに奪われているような気が……。


……いや、気のせいだ。
気のせいということにしておこう。