「あぁ、そっかぁ~……黒澤くんってやっぱり千葉さんと付き合ってたんだね」
「ごめんね、ムリな誘いしちゃって~」
「ほらほら、行こ!」
女の子たちは少し残念そうにさっさと退散していった。
黒澤くんの方を見るとものすごくめんどくさそうな顔をしていた。
「チッ……うざ」
不機嫌な声でボソッとつぶやく。
っていうか、黒澤くんの対応の違いに驚きだ。
彼のことキライな私には優しい口調で、彼のことを好いてくれてる女の子たちには冷たい口調。
……意味わかんない。
ふと、入学式の帰りの初花の言葉を思い出す。
『アイツ、中1のときに転校してきたんだけど女ギライでさ。モテるくせに女子には無愛想で冷たいんだよ』
『どんなに可愛い女の子が言い寄っても見向きもしないし、話しかけるとイヤそうな顔するし、くっつくと舌打ちするし、性格は最悪なんだけどね』
私以外の女の子の前では……無愛想ってこと?
なんで私だけ黒澤くんに振り回されなきゃいけないの……はぁ。
あぁ、黒澤くんに話しかけても冷たくあしらわれてる女の子たちが逆に羨ましい。
私も黒澤くんから解放されたいよ。



