―――キーンコーン。
「はーい、授業始めるよー」
本鈴が鳴って、現代文担当の先生が教室に入ってくる。
「今日、放課後時間ある?」
「あぁ、うん。大丈夫だよ」
「少し駅前寄っていかない?」
これってもしかして、デート!?
私をもっと好きにさせるチャンスだ!
「うん、わかった」
なんだか、ヘンに緊張してきた。
デートなんてしたことないもん。
あぁ、どうにか、いいデートにしないと……。
でも、いいデートってどうすれば……。
「じゃ、またあとでな」
「うんっ」
とにかく、ドジを踏まないように気を付けないと!
一歩間違えたら仕返しできなくなっちゃうもんねっ!



