【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。



「いいなぁ、入学早々彼氏できて。私も彼氏作って青春したいなぁ」


「初花ならすぐにできるよ」


初花は可愛いし、スタイルいいし、さっきだってクラスの男子が初花のこと可愛いってウワサしてたもん。
黒澤くんが初花より私を選んだことが不思議で仕方ない。
私が黒澤くんだったら絶対初花を選ぶ。


「それにしても、黒澤の変わりようにビックリだわ。ほんとアイツ、なに考えてるんだろ」


「さあ……」


「もし、なにかイヤなことされそうになったらすぐに言ってね! 私が絶対に助けてあげるから!」


「……ありがとう、初花」



初花と友達になってまだ二週間ほどしか経ってないけど、でも、こんなにいい友達ができてよかった。
心からそう思う。


「初花はどんな人が好みなの?」


「私はね、年上で車持ちかなぁ。雨の日とか送り迎えしてほしい!」


「な、なるほど……」


じゃあ最低でも2つか3つ年上ってことか。
確かに年上の男の人って大人っぽくて魅力的だもんね。
包容力あるし、ワガママも聞いてくれそうだし。