そして――
「私からも……お返し」
俺の首に両腕を回してきたかと思うと、思いっきり背伸びをして俺にキスをした。
「ちょ、ダメだって……」
ダメだ、俺の惨敗。
羽音には到底勝てない。
可愛すぎて頭の中が完全にパンクした。
「黒澤くん、顔真っ赤だよ」
からかうように笑う羽音。
どんな表情でも可愛い羽音って本当に重罪だと思う。
俺の心臓がいくつあっても足りない。
一日に何個破壊したら済むのだろう。
「……そうやって俺をからかう悪い子には手加減しないよ?」
「うんっ……いいよ。黒澤くんの好きなようにして……?」
羽音のそのたった一言で、俺の理性は完全にどこかへ飛んでしまった。
そっと羽音をベッドに押し倒す。
そして、じっと羽音の目を見つめた。
「黒澤くん、大好き……」
完全にそのセリフでスイッチを入れられてしまった俺は、羽音に再びキスを落とした。
【end】



