【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。





「もっと、してっ……?」



そんな甘えた声と可愛い顔でおねだりされて、俺が断れるワケがない。



「はあ……あんま煽らないでって……」



羽音の後頭部に手を添え、余裕のない俺は今度はむさぼるようなキスをした。



夢中で羽音の唇を味わうように何度も角度を変える。



ハッと我に返って、羽音から離れる。



「ごめん、羽音っ……俺……っ」



こんなに自分の好きなようにキスして……羽音に引かれたかもしれない。
焦って羽音に謝る。



――けれど。



「ありがとうっ……黒澤くん」



俺の焦りは必要なかったようで、羽音は嬉しそうに微笑んだ。