――ガタンゴトン。


通学電車に揺られながら窓の外をぼーっと眺める。


移り変わってゆく景色。
ツツジが綺麗なピンク色の花を咲かせている。


今日はいつも黒澤くんと乗ってた電車にして、更に車両も昨日とは違うのに乗ったから、彼はいない。


ホッとしている反面、少し寂しいなんて思っている私がいる。


何でかな、今日は最近で一番身体がダルい。


この数日間、精神的にも身体的にもツラかったからかな?


『まもなく、○○駅○○駅です――』


電車を降りて徒歩で学校へ向かう。


「……っわあ!」


すると、何もないところでつまずいて思いっきり転ぶ。


「いたた……」


膝には擦り傷が出来ていて、血が滲んでいた。


はあ……全く私ってツイてない。