【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。



「そう、なんだ……」


俺の返事に寂しそうな目をする。


「……穂乃?」


「小学生の頃まではずっと……私と一緒にいてくれたのに」


「え?」


「中学に入ってから千葉さんばっかり、だね」


俯いた穂乃の表情は見えない。


「言われなくてもわかってた。昴は千葉さんのこと、本当に好きなんだって。でも……」


そこまで言うと、言葉を詰まらせたかと思うと立ち止まった。


「っほ、穂乃?」


「でも……昴、ヒドイよ。私だって……私だって、昴とずっと一緒にいたいのに……! 何で気付いてくれないの?」


「え……?」


「私の方が……私の方がずっと前から昴のこと好き、なのに……っ!」


俺は穂乃の告白に言葉が出てこない。


「気づいてなかったでしょ? 私が昴のこと好きってこと……昴ってば鈍感なんだもん」


涙目で無理矢理笑う穂乃。
その穂乃の表情が切なくて、胸が締め付けられる。