【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。




「昴と一緒に帰るのなんて何年ぶりかな!? 超久しぶりだよね」


「……あぁ」


一緒に電車に乗って、穂乃の最寄り駅……つまり羽音の最寄り駅で電車を降りる。


「昴、家まで送ってくれるのー?」


「……まあ」


俺は穂乃の彼氏じゃないけど、一応穂乃も女だし。
何かあったら穂乃のおじさんとおばさんに申し訳ないからな。


「えー! やさしー!」


そう言いながら俺の背中に飛びつく穂乃。


「……っちょ、何してんの」


急に体重をかけられてバランスを崩しそうになる。


「昔はよくおんぶしてくれたのに……」


「もう重たいから無理」


「昴ってばひどーい!」


そんなことを言いながら穂乃の家へ向かう。