【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。



ヒドイ顔をしているような気がして、少し遠回りをして家へ帰る。


……こんな顔で帰ったらお母さんにまた心配かけちゃう。


「もー! これ以上勢いついたら怖いって!」


「これぐらいでビビってんのかよー」


あの公園の前を通ったとき、そんな声が聞こえてきて足を止めた。


ふと見ると、そこには私が通っていた中学の制服を着た男の子と女の子がブランコで遊んでいた。


ブランコに乗ってる女の子の背中を男の子が押している。


楽しそうだなあ……青春って感じ。


私と黒澤くんもあんな感じだったのかな。


無意識に公園へ入り、私はその2人から少し離れたベンチへ腰掛けた。


そしてただ、遠くから見つめていた。


あぁ……ああやってふざけ合ったり、話をしたり、一緒に帰ったりしてたあの頃が一番幸せだったな。