――ピピピッ。
「……ん」
ケータイのアラームと止めて、重たい体を起こす。
今日は……学校に行かなきゃ。
留年になったら困るもん……。
いつもみたいに、私のベッドの横に黒澤くんはいない。
もうこれから絶対にない。
ケータイを見ると新着メッセージが1件。
……浪平さんだ。
《おはよう! 昴とは別れられた?》
私はトーク画面を開いて
《うん。昨日別れたよ。教えてくれてありがとう》
と、返事する。
けど、それと共に私は黒澤くんとは別れてしまったんだということを実感する。
《いえいえ! 手遅れにならなくて良かったよー!》
浪平さんからの返信を見てケータイの画面を閉じた。
「羽音〜、今日も学校お休みするの?」
お母さんがドア越しに声を掛けてくる。
「今日は……行くね」
「そう。朝ごはんできてるからね」
「うん……すぐ行く」
もうこれ以上、お母さんにも心配かけられない。
1階の洗面所で自分の顔を確認する。
うん……大丈夫。
ちゃんと目を冷やしてから寝たから……。
腫れていないことをチェックして顔を洗う。



