【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。



――ブーブー。


《いつもの電車に乗ったよ》


黒澤くんからメッセージがきて、時間を見ると16時を過ぎていた。


そろそろ……行くか。


「羽音、どこか行くの?」


玄関で靴を履いていると、お母さんがリビングから出てきた。


「あぁ……うん、ちょっと外の空気吸ってくる」


「そう、いってらっしゃい」


「いってきます」


お母さんに見送られ、スマホだけ持って公園へ向かう。


公園に着くと、黒澤くんはまだいなかった。


今やっと駅に電車が着いた頃かな?


はあ、ドキドキしてきた。
言えるかな……私。


いや、言わなきゃダメ。


よし、と気合を入れて黒澤くんがいつ来てもいいように構える。