『俺、羽音が想像しきれないほど、めちゃくちゃ羽音のことが好きだよ』
そう言ったのはまた私を騙して、捨てて笑うためだったの……?
信じられなくて、頭の中が一気に真っ白になる。
「千葉さんが昴のことをものすごく好きになって後戻りできなくなる前に……別れた方がいいと思う」
「ウソ……」
う、そ。
ウソ、だよね?
「ウソだと思う? 私、昴の幼なじみだよ? 昴のことは誰よりも知ってる」
そうだ。
私なんか黒澤くんのこと、ほんと一部しか知らない。
幼なじみの浪平さんに比べたら何にも知らないに等しい。
私は黒澤くんに言われたことだけを、信じてきた。
それがまた、自分の首を絞めたんだ。
「千葉さんは昴の引き立て役にされてるだけ」
……あぁ、そうだ。
わかってたはずなのに……はずなのに、ね。
私と黒澤くんとでは見た目のレベルが違いすぎるってことぐらい……自分で一番わかってたはずなのに。



