駆け足で公園に入ると、ベンチに浪平さんの姿。
「な、浪平さん、お待たせしました……」
後ろから声をかけると、私に気付いて立ち上がった。
「あ、千葉さん! ごめんね、焦らせちゃった? ゆっくりでよかったのに!」
風になびく綺麗に巻かれた長い髪。
風に乗って甘くていい匂いがした。
はあ……女の子の匂いだ。
「待たせてごめん……っ」
「そんなに待ってないよ! 気にしないで!」
とりあえず座ろう? と言われ浪平さんの隣に腰をかける。
「あの、話って……」
「昴のことなんだけどね」
私が切り出そうとしたら、ほぼ同時に浪平さんが口を開いた。



