「わかる? 羽音は自分が思ってる以上に可愛いの。前から言ってるよね?」
「それは……黒澤くんが考えすぎだよ」
「はぁ……可愛いからさっきみたいにナンパされるんでしょ?」
たまたま私が通りかかったから、私に絡んできただけだよ。
なんて、言っても黒澤くんはわかってくれないだろうから何も言わないでおこう。
「ごめんなさい……」
「謝らなくてもいいよ。ただ、俺は心配なだけ」
「うんっ……」
黒澤くんの目をじっと見つめると、慌てた様子で目をそらす。
「あー……そういう顔、反則」
「え?」
そういう顔って……あんまりじっと見られるのは怖かったかな?
それとも睨んでるように思われた!?
「え、えっと、に、睨んだつもりはなくて……っ」
「違う。そんな可愛い顔でじっと見つめられたら俺、死ぬ」
「っ!?」
し、死ぬ…………?
「だ、大丈夫?」
「大丈夫じゃない、無理」
「え……っ、わ、私どうしたらいいの?」
し、死ぬって言われてもどう助けたらいいの……?
一人でワタワタしていると、ぷっと黒澤くんが吹き出す。



