「その制服……ってことはここから2駅行ったところの高校?」
俺と羽音の制服をまじまじと見て言った。
「そうそう」
「昴、かなり今の家から離れてるんじゃない?」
「まあね。でも、ここの高校以外考えてなかったから」
羽音が受験するって聞いてたからな。
ちょっと学力足りなかった俺が一体どれほど勉強したことか。
先生にも最初はギリギリ行けるか行けないかわからないって言われてたけど、必死に勉強した。
「もしかして2人って付き合ってるの?」
穂乃がニヤニヤしながら俺と羽音を交互に見る。
俺は羽音の反応を伺った。
一体、どんな反応するんだろうって。
「え、っと……」
答えづらそうに言葉を詰まらせる。
「そうだよ」
そんな羽音を見て俺はすかさずそう答えた。
やっぱり、まだ彼氏って完全には思ってもらえないか……。
表に出さないように心の中でガックリと肩を落とす。
「ふーん、そうなんだ。てっきり、中1のときに昴が千葉さんをフッたのかと思ってた」
穂乃の無神経な言葉に羽音は俯いた。
羽音にとっては思い出したくない出来事だろう。
「穂乃、そういう言い方はよくないよ」
「ごめんごめん、悪気はなかったの!」
ヘラヘラと笑う穂乃に少し怒りを感じた。
全く、穂乃は昔から変わらない。
思ったことをすぐ口にするタイプだ。
よく言えば素直……だけど、悪く言えば無神経。



