【完】溺愛プリンスに捕まってしまいました。




懐かしそうに公園で遊ぶ子どもたちを眺める羽音の横顔はとても可愛いというよりも綺麗で……2年前の羽音の横顔よりも大人びていた。


けど、長いまつげに薄い唇、サラッとした前髪はずっと変わらない。
2年前の羽音と同じだ。


「……ん? どうかした?」


羽音の横顔に見惚れていると、こちらの視線に気づいて首を傾げる。
そんな仕草でさえも、俺をキュンとさせるんだ。


「……っいや、なんでもないよ」


「ふーん……」


あまり気にする様子もない羽音。


あー……どうすれば全部……俺のモノにできるのかな。
どうすれば本当の彼氏彼女になれるのかな。


ここ最近、毎日考えている。


羽音が側にいるだけでいいやって思ってたけど、人って欲深いもので……カタチだけの彼氏彼女じゃ満足できなくなって、心も体も全部欲しいって思ってしまう。


ほんと、欲張りだなって自分でもよくわかってる。
でも、この気持ちは止められないんだ。