「黒澤、羽音のこと頼むよ」
松下さんが俺の肩をポンポンと叩く。
「もちろんだよ。羽音が俺のそばにいなくなるとかそんな世界考えられない」
羽音を守れるのは俺しかいない。
「それにしても、黒澤って羽音には甘いんだね〜」
「ちょ、初花!」
恥ずかしそうに松下さんの口を手で塞ぐ羽音。
そんなに照れなくてもいいのに。
「正直、黒澤が羽音の彼氏だなんてちゃんと大事にしてくれるのかなって思ってたけど……でも、心配なさそうね」
そりゃそうか。
転校して以来、俺は羽音以外の女子には冷たい態度をとってたし、松下さんもその俺しか見たことないもんな。
「大丈夫、俺が他の女子に冷たい態度を取る分、羽音には愛情注いでるから」
「ふふ、愛されてるね! 羽音」
肘で突かれた羽音は更に顔を赤くして、恥ずかしそうに俯いた。



